昔、とても好きな人がいました。
まだ私が中学生の頃でした。
当時はV6の番組、「学校へ行こう!」が流行っていて、友人と話をすることが多々ありました。
友人とテレビの話をしていた時、クラスの男子が入っていきました。
「俺も昨日観たよ!」
同じクラスでしたが、あまり話したことのなかったので戸惑いましたが、このことがきっかけでたまに話すようになりました。
その後、席替えが行われ、なんとその男の子の隣になったのでした。
「よろしくね。」とお互いに挨拶しましたが、私はなんとなく彼のことが気になるようになっていました。
なので、隣の席か、とドキドキする気持ちがありました。
隣の席と言うことで、授業などで班を作る際に一緒になることが多くありました。
以前よりも話すことが増え、どんな音楽が好きかとか、どんなものが好きなのかなどどんどん彼のことを知るようになりました。
また野球部だった彼。
私は吹奏楽部で、夏休みは二つの部活は同じ日に活動することが多くありました。
なので、たまに個人練習で教室から運動場の彼の姿を見ることもありました。
そのたびに、もしかして彼のことが好きなのかなと意識するようになりました。
特に好きになるのにきっかけはありませんでした。
なんとなく話をして、好きなものなどを知っていくうちに興味が出てきて、いつの間にか好きになっていった気がします。
でも、その後私から何か告白することもなく、そのまま卒業してしまいました。
告白しようと思ったことは多々あります。
「学校へ行こう!」の屋上からの告白のように、私もあんな風に告白をするかされてみたいと思っていました。
でも、V6が私の学校へ来ることはなく…。
きっかけがあっても告白することはなかったと思います。
今となっては、そんな勇気がこの時には全然なかったと思うのです。
またどこかで会える、卒業してもつながることはできる、そんなふうに思っていたところがあるのです。
もう少し私に告白する勇気があったら、何かが変わっていたかもしれません。
ただただ仲の良い友達で、遠くから見つめるだけで満足していました。
卒業して彼が彼女を作ったと聞いて、とてもショックでした。
何もしていないからこそ、彼は恋人を作ってしまった。
今でも後悔することがあります。
片思いをしていたからこそわかります。
今の関係を壊したくない、告白する勇気がない、など、様々な理由があると思います。
でも、今の関係を少しでも変えたいのなら、何か行動しなければならない時があるのです。
私は何もしませんでした。
何もせず、見ているだったから、もう何年も過去の恋を引きずっています。
後悔しない恋のために、ぶつかっていくということも大切ですよ。
author: manekineko 31 female