20代前半の頃、片思いをしていました。
まだ、私が大学を卒業したばかりの頃です。
新卒で入社した会社は関東圏にあり、会社の寮で生活することとなりました。
寮は普通のアパートを利用しており、男女8名ほどが生活していました。
私と同じ新卒で入社する人もいましたが、多くは会社の先輩ばかりでした。
なので、引っ越してすぐに寮の先輩方に挨拶へ行きました。
その中に私の片思い相手となる人がいました。
初めて会った印象は、随分身長の高い人だなということです。
単純に玄関の位置が少し高かったので、私から見ると、玄関側にいる人は大きく見えたのですが、特に身長がある人だなと感じました。
また、部署もかなり関りが密接であったので、これからお世話になることも多い人だなとその時は単純に思った記憶があります。
その後、会社で会った時には、挨拶をする関係に。
仕事内容について質問することも多く、その時の対応が他の社員の方よりもかなり丁寧で、頼れる先輩という印象を持つようになりました。
一方で、丁寧に仕事を教えてくれる彼のデスクは他の社員の方も驚くくらい汚く、初めて見た時はちょっと引きました。
ですが、他の社員の方のお手伝いも率先して行っている様子をみて、とても親切で優しい人なんだなと感じていました。
同期達で、会社の人の印象について話をしたことがあります。
その時、彼についてはイマイチな印象を持つ人が多くいました。
それはやはりデスクの汚さだったり、たまに抜けているところがあるので、そう思う人がいたようでした。
ただその時、なんとなく私の中で、それは彼の一部分でもっと優しいところや思いやりのあるところがあるのになと同期達を否定したい気持ちが湧いてきました。
それから、気になる存在になり、一緒に仕事をする際は意識して会話ができなくなることも多々ありました。
それでも無言の時間は心地よく、人見知りする私がこんなにも他人と一緒にいて心地よく感じるのは不思議だなと思うようになりました。
そのことに気づいてから、ああ彼のことが好きなんだと分かりました。
自分の気持ちに気づきましたが、同じ会社ということもあり、何か行動することはできませんでした。
また、彼には仲の良い同僚がおり、その人の手伝いを率先して行っているところを何度となく目撃していたので、きっと彼はその同僚のことが好きなんだろうなと思っていました。
ただ、しばらくしてその同僚には彼氏がおり、結婚も目前と言うことが分かりました。
その後、私はしばらくこの会社で働いてましたが、転職するため退職することとなりました。
退職することになって、連絡先を聞き、そして何度かデートする仲になりました。
全然最初は意識されていなかったのですが、デートを重ねていくうちに、彼から誘ってくることも多くなりました。
しばらくして、私から告白。
見事付き合うことができました。
告白しようとは思っていませんでしたが、気持ちを黙ったままいられず、言ってしまったという感じがあります。
彼は驚いていましたが、同じ気持ちだったようです。
意識されていないと思っていたのは私だけで、彼の方は初めて会った時から気になっていたと言ってくれました。
片思いに終わらせないためには実行あるのみ
社内恋愛だからと諦めていた部分もあります。
また相手が全く意識していない様子だったので、かなり諦めていました。
退職するからと連絡先を聞いた時もかなり諦め半分という感じがありました。
でも、諦めずにアプローチを続けて、ついに実りました。
実行することって、とても勇気がいりますよね。
ただ、何も実行せずに諦めることの方が、後々辛い気持ちを残してしまいます。
後悔しないためにも、行動に移すことはとても大切ですよ。
writer: まねきねこ 31 女